パターンの変形
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パターンを変形すると、もっとより複雑なパターンを作ることができます。
slow
関数などを使うと、1サイクルという枠組みを超えて、パターンを変形できます
slow
は、パターンを複数のサイクル間にまたがるように、引きのばせます。
d1 $ sound "arpy arpy:1 arpy:2 arpy:3"
d1 $ slow 2 $ sound "arpy arpy:1 arpy:2 arpy:3"
fast
は、パターンを1サイクル未満の長さに圧縮します。
density
という記法を見ることがあるでしょう。これも行うことは同じです!
fast 0.5
は slow 2
と同じ意味です!
d1 $ fast 2 $ sound "arpy arpy:1 arpy:2 arpy:3"
d1 $ fast 0.5 $ sound "arpy arpy:1 arpy:2 arpy:3"
hurry
は fast に似ていますが、スピードの変形を行わない点で異なります。
d1 $ sound "arpy arpy arpy:1 arpy:2"
d1 $ hurry 2 $ sound "arpy arpy arpy:1 arpy:2"
d1 $ hurry 0.5 $ sound "arpy arpy arpy:1 arpy:2"
rev
で、パターンを逆再生します。
d1 $ rev $ sound "arpy arpy:1 arpy:2 arpy:3"
palindrome
は、順に再生と逆再生をつなげて行います。
d1 $ palindrome $ sound "arpy arpy:1 arpy:2 arpy:3"
iter
は、サイクルごとに異なる点からパターンを開始します。開始された点に戻るまで、指定回数ずらしながら再生を続けます。
d1 $ iter 4 $ sound "arpy arpy:1 arpy:2 arpy:3"
every
は、変形やエフェクトを、サイクルを指定してスケジューリングできます。
例 4サイクルごとに、2倍の速さで再生:
d1 $ every 4 (fast 2) $ sound "arpy arpy:1 arpy:2 arpy:3"
...また、同じ方法でエフェクトもスケジューリングできます。
d1 $ every 4 (# vowel "a o") $ sound "arpy arpy:1 arpy:2 arpy:3"
jux
('juxtapose'の略) は、変形やエフェクトを取り込み、変形やエフェクト後のパターンを一方のスピーカー、元パターンを一方のスピーカーで再生します。
d1 $ sound "arpy arpy:1 arpy:2 arpy:3"
d1 $ jux (rev) $ sound "arpy arpy:1 arpy:2 arpy:3"
d1 $ jux (hurry 2) $ sound "arpy arpy arpy:1 arpy:2"
chunk
は、毎回パターンの異なる部分に変形やエフェクトを適用します。例えばパラメータに 4
を指定すると、サイクルの1/4ごとに適用されます。
d1 $ chunk 4 (hurry 2) $ sound "arpy arpy:1 arpy:2 arpy:3"
d1 $ chunk 4 (# speed 2) $ sound "alphabet:0 alphabet:1 alphabet:2 alphabet:3"
他にもっと試したいなら
1つ以上の変形を連ねることができます! .
で、変形やエフェクトを連鎖できます。
d1 $ jux (rev . (slow 1.5)) $ sound "arpy arpy:1 arpy:2 arpy:3"
(ほぼ)すべてのものはパターンなので、これらの変形はエフェクトにも適用できることをお忘れなく!
d1 $ sound "jvbass [jvbass jvbass] jvbass ~" # note "1 [3 5] 7"
d1 $ sound "jvbass [jvbass jvbass] jvbass ~" # iter 3 (note "1 [3 5] 7")
sin波や、ノコギリ波を減速したり、拡大すると何が起こるでしょうか。